本校定時制生徒の「スーパー高校性たちよ、胸を張れ!」発表原稿紹介(その1)[H29 №42]

 本ブログ10月4日(№30)において、「平成29年度定時制・通信制生活体験発表大会及び文化の集いのこと」について記述しています。
 本校予選を経て学校代表となり、10月の県大会で最優秀賞を獲得して県代表となった本校定時制課程電気科4年生の勝池依美さんは、指導者の種子田式部教諭(国語科)とともに11月中旬に東京で開催の全国大会へと出場し、みごと「厚生労働省人材開発統括官賞」を受賞して帰ってまいりました。
 県大会優勝等についての内容は、新聞等の報道機関でも取り上げられましたが、発表タイトル「スーパー高校性たちよ、胸を張れ!」について、今回と明日の2回で発表原稿全文を紹介したいと思います。
 解説はいたしませんので、読まれる方の感想に任せたいと思います。
 ちなみに、本校文化祭二日目(12月16日)のオープニング時に全日制の全校生徒へ向けて、勝池さんがこの内容で発表してくれることになっています。

『「私は、宮崎工業高校の卒業生です。」
 その言葉を、私は何の疑問を持つこともなく、普通に言うはずでした。
私は初め、宮崎工業高校全日制に入学しましたが、次第に学校に行く意味を見失い、退学して働くことを考え始めていたある日、突然母が倒れました。いつも笑顔で泣き言を言わず、女手一つで私を育ててくれた母が、神経の病気に侵され、立つことすらできず、体中の痛みで寝ることのできない日々が、1年以上続きました。その上、頼りにしていた祖母までもが亡くなり、私は、悩んだ末に、定時制への転籍を決めました。
 それと同時に、アルバイト3つ掛け持ちの生活を始めました。朝8時から2つのアルバイト、学校が終わった後、3つ目の仕事場に行き、一日が終わる。アルバイトと学校の両立は、想像以上に厳しく、夜、仕事場に向かう途中で、何度泣いたか分かりません。1ヶ月1日の休みもなく、睡眠時間が3時間、1日16時間働く日もあり、時間に追われる生活を送る中、全日制の同級生が次々に、進学、就職を決めて卒業していきました。
 私は、全日制を去るとき、周囲の誰にも、仲の良かった友達にさえ、何も告げませんでした。それは私が、「定時制高校」に、引け目を感じていたからです。自分自身で決めたはずなのに、「普通」の人生から外れていくような気持ちでした。同情なんかされたくなかったし、意地でも毅然としていたかった。でもその「意地」は、根拠のない、つまらない虚栄心から生まれたものでした。
 「普通」とは、一体何なのか。世の中のほとんどの高校生が、当たり前のように、親から学費も生活費も全てのお金を出してもらって、高校に通っている。それが「普通」で、そして「普通」であることがまるで、人間の値打ちが上であるかのように、錯覚してしまう。その錯覚こそが偏見を生み、私自身、そしておそらく定時制の仲間達も、その、自分の心の中の偏見に、苦しんでいるのではないでしょうか。

明日の№41へつづく

2017/12/13 08:13 | たっけ〜 | コメント(0)

「性同一性障害について考える」[H29 №41]

 11月28日(火)の午後、本校の人権教育にかかる職員研修会において、「それでも、いきてゆく」という演題で、宮崎市在住の性同一性障害の当事者である黒木瑞季(くろきみずき)さんをお招きし講演会を開催しました。
 学校には、実に多様な生徒が入学してくる中、われわれ教職員が周知しておくべき問題の一つとして「性同一性障害」について研修したのでした。
 そもそも「性同一性障害」とはということですが、解説によると「自分の心と体の性に対して違和感や不一致感があり、精神的な苦痛や生活上の問題を抱えている状態のことで、性的指向は、異性に向く人もいれば同性に向く人もいる。」という医学的な疾患です。
 黒木さんもその当事者ということで、小さい頃から自分の中にある性の違和感があり、その内容を語っていただきました。
 例えば小中学生のころ、「男子トイレに入ることすらとがめた。」、「男子の中で着替えないといけないことに不都合を感じた。」、「オカマとかホモとか呼ばれたりするいじめを受けた。」、「周りから男子らしい言動やしぐさをするよう注意された。」、「男子の中では緊張してじん麻疹がでたり耳が聞こえなくなるほど心が悲鳴をあげるという精神的な苦痛を受けた。」、あるいは大人になってからも「男子、女子をチェックする欄の前では踏絵のようで選べなかった。」、「服を買うにもドキドキした。」、「性別適合手術への不安や葛藤があった。」など、お聞きするほどにどんなにかお辛い人生を送ってこられたのだろうと感じることができました。
 自分にしっかり向き合い、周りにカミングアウトできるようになるまでに20年かかりましたという所以も理解できます。
 社会も性同一性障害というものに理解が進み、少しずつ変わってきたとおっしゃいましたが、われわれ教職員も勉強しながら追いついていく必要性を感じました。
 また、男性・女性ということに関して「普通」ということがいったいどんなことなのか考えなおす良い契機となりました。
 黒木さんは、日本のテレビ番組の中では、同性愛者や女装をを茶化したりするシーンがまだ多いためテレビそのものをあまり見ないとも言われていました。
我々足元の学校の中を思い浮かべると、文化祭の劇の中等でも、悪気はないにしろ不用意にそのようなシーンが出てくることがあり、きっと嫌な思いをしている生徒は多くいる筈で、もっともっとしっかりした人権教育の必要性を感じます。
 性同一性障害に悩む方は、実に13人に1人、割合でいうと7.6%だそうです。
 そのような悩んでおられる方々は、実はそこかしこにいらっしゃるかもしれないという意識をしっかり持っておかねばなりませんし、性同一性障害に対して理解いただく方も増えていくべきと思いました。
 黒木さんは最後に、「性同一性障害ということで笑いものにされない世の中、つまり人権がしっかり担保される世の中にしなければならない。これからも社会を担う子どもたちに講演して語り掛けたい。」と閉められました。
 黒木さんのような苦労をせずに済む世の中の到来が望まれます。

2017/12/06 07:38 | たっけ〜 | コメント(0)

「平成29年度みやざきテクノフェアおよび工業教育フェアのこと」[H29 №40]

 現在の県内工業系の生徒たちの傾向として、進学希望者が約3割に対して、就職希望者が約7割と多い現状を踏まえると、日頃から県内企業と連携し「勤労観や職業観」といったキャリア教育の本質を醸成させるとともに、県内企業への興味関心を高めていくことは大変重要なことと捉えています。
 そのような中、先のブログでも取り上げたような宮崎県電気工事業工業組合や宮崎県建設業協会などといった企業団体との交流やインターンシップなど産業界との日常的な関係づくりを図っています。
 このほか、年間の最大のイベントとして、宮崎県内の製造業(ものづくり企業)を束ねる(一社)宮崎県工業会開催の「みやざきテクノフェア」と同時開催させていただいている本県高等学校教育研究会工業部会主催の「工業教育フェア」の存在は大変大きいものがあります。
 この11月22日(水)及び23日(木)に、この意義深い二つのフェアを県体育館にて開催しました。
 「みやざきテクノフェア」とは、本県企業の優れた技術・製品並びに宮崎大学・県工業技術センターなど学術研究機関の最新の技術情報などを幅広く展示紹介し、一般県民及び小中高生・大学生等への「工業(ものづくり)」に対する意識の醸成を図る目的でを毎年開催しているものです。
 「みやざきテクノフェア」においては、機械金属・メカトロ(清本鉄工、三和ニューテックなど)、自動車・ロボット(ニチワ、ホンダロック、ジャスティなど)、電気電子・半導体(共立電照、興電舎など)、化学樹脂・繊維(旭化成グループ、旭有機材、王子製紙など)、エネルギー(九州電力、宮崎ガスなど)、IT関連(デンサン、フェニックスシステムなど)などの分野の企業や諸研究機関・行政などの展示コーナーやプレゼンテーション、建設機械の試乗コーナーなど大変幅広い内容でした。
 一方「工業教育フェア」とは、本県の工業高校および工業学科を設置している全7校に学ぶ生徒たちの日頃の学習の成果の発表の場として「工業教育フェア」に長年取り組んできているものです。
 工業教育フェアにおいては、日頃の実習や課題研究で製作した作品の展示、ロボット競技会、工業技術部等による研究発表会(工業技術発表会)、一般県民の皆さまや小中学生に工業高校を理解していただけるためのワークショップ(LEDを使用したゲーム機、芳香剤、アルミ製のキーホルダー、電源コード、葉脈しおり、スーパーボール、スライム、ミニチュア椅子、缶バッチ、木製椅子、ミニカーの作成等)を設けました。
 また、今回のフェアにおいては、県内特別支援学校高等部の生徒たちの「流通サービスチャレンジ検定」啓発プロジェクトも開催され、実際に床のクリーニング検定などの実践を披露(デモンストレーション)いただきました。
 まだ正式な発表はありませんが、二日間でざっと約1万1千人ほどの入場者ではなかったかとされ、大変な賑わいでした。

2017/11/30 09:52 | たっけ〜 | コメント(0)

「本校職員故関山重雄先生を偲んで」[H29 №39]

 本校インテリア科職員の関山重雄先生が、11月24日(金)の朝に本校で倒れられ病院に搬送後亡くなられました。
 当日の朝、先生はいつものように職場に出勤され、いつものようにその日の準備にとりかかっておられました。
 天は無情にもこの日を境に命を全うしなさいと言わんばかりに、先生はその場に倒れこんでしまわれました。
 駆け付けた我々に気丈にふるまわれ、「救急車は呼ばんでいいです。大丈夫です。」と立ち上がろうとする仕草を見せられたり、先生をストレッチャーに移そうとする救急隊員の方々にも向かって「重いからね」などと冗談なども言われていました。
 そんなお話をされていたお姿をみていたので、救急車を見送った後も、きっと緊急の手術など受けられて、また笑顔の先生にお会いできると固く信じていました。
 救急車で病院に運ばれたあとは、手厚い処置など受けられましたが、我々の願いむなしく帰らぬ人となられました。
 先生が亡くなられたという、思いもよらぬ悲しい知らせを受けた瞬間、私たちは深い暗闇につき落とされたような絶望感にみまわれ、言葉もなく立ちすくんでいました。
 このたびの先生の突然の死は、ご家族のみならず、先生に教えをいただいたすべての生徒たち、生徒の保護者の皆さま、親しく接していただいた教職員全てが、人生のはかなさを感ずるに、あまりある大きな悲しみです。
 さて、先生を語るときに「職人気質」という言葉が思い起こされます。
 先生の仕事場である実習室に入ると、木を加工したりする部屋にもかかわらず、木くずや廃材が目に入ってこないほどきれいに整備されていました。道具や機械も毎日手入れして、質の高いものづくり教育に取り組んでおられました。
 先生のお人柄に触れ、ほんもののものづくりに出会った生徒たちは、先生のことが大好きで尊敬していました。
先生が亡くなられ、もう教壇に立たれないということは、本校にとりましても本県工業教育にとりましても大変な損失であります。
 27日(月)に告別式がとり行われ、代表の生徒も含め多くの方々が弔問に訪れましたが、出棺後に棺を乗せた霊柩車が本校玄関先のロータリーを回っていただいたので、多くの生徒や職員がお見送りすることができました。
 先生にはどうか安らかにお眠りいただきますとともに、末永く私どもの行く手を見守りいただきたいと願っております。
 残された我々は、先生の真摯な生き方を人生の手本に、精一杯生き抜いていくことをお誓い申し上げる次第です。

2017/11/28 08:00 | たっけ〜 | コメント(0)

「バングラデシュからのお客さま」 [H29 №38]

 みなさんは、バングラデシュで、本県高千穂町旧土呂久鉱山が原因となったヒ素汚染(中毒)と同じような被害が現在も存在し続けていることを御存じでしょうか。
 バングラデシュは日本の約4割の国土でありながら、人口は世界で7番目(1億6,000万人)という世界で最も人口密度の高い国の一つです。
 ヒマラヤを水源とするガンジス川、ブラマプトラ川、メグナ川などの大河が流入するベンガル湾沿いに形成されたデルタ地帯では、その大河流域と南部地帯に砒素汚染が広範囲にわたっているのだそうです。
 問題は、その地域に住むバングラデシュ人が地下水に頼って生活していることにより、地域によっては砒素汚染が深刻であるということです(井戸の約3割が飲料基準を超えているといいます)。
 そのような中、本県でもこれらの地域を支援しようと、NPO法人のAAN(アジアヒ素ネットワーク)が設立され、1997年(平成9年)からバングラデシュのジョソール県を中心に砒素対策を実施しておられます。
 現地スタッフととも長年に渡って持続的な砒素汚染対策活動(砒素中毒症改善のための食生活指導、健康被害・貧困化抑制バングラデシュ事業、代替水源建設事業、砒素中毒患者への医療支援事業など)を展開しておられます。
 先日、ジョソール県現地スタッフ事務所で働くMd.Rezaul Karim Razu(ラズー)さんが、打合せ等で来日された際に、日本の高校生の理科教育・専門教育を視察したいということで、11月6日(月)の午後、AANスタッフとともに本校を訪問されました。
 ちょうど、本校の化学環境科が「課題研究」という授業(実習)中で、水の分析(ガラス器具を使用しての含有有機物測定、機器分析装置を使用しての水の硬度測定実験)をはじめ、工業高校の化学系では一般的に行っている有機物合成実験だとか酸化チタンを塗ったガラス面が塗っていないものと比べて汚れが落ちにくいのかなどを測定する生徒たちの実験も見学いただきました。
 本校実験室での滞在は約1時間ほどのことでしたが、いろいろ感じたりわかったりしたことがあります。
 ラズーさんは28歳ということでしたが、各実験室に立ち寄った先々で「何をしているのか、どんな実験の教科書を使っているのか、学校は楽しいか」などと生徒によく質問をしておられ、何かを得て帰りたいという旺盛な意欲を感じました。
 また、バングラデシュの本校のような高校に相当する教育機関では、実験器具がほとんどなく教科書のみで知識を得ていくのだとも話され、実験器具や機器が揃っている現状を改めて有難いことと捉えなおすことができました。
 砒素汚染による健康被害は、バングラデシュに限らずアジアだけでもたいへん広範囲におよんでいるのだそうで、AANの活動は大変貴重で頭が下がります。
 ラズーさんは大変明るく礼儀正しい方で、志を持って生き生きと未来に向かっている姿勢が強く伝わってくる青年でもありましたが、今後も母国バングラデシュのAAN砒素センターで様々な活動に活躍されることを切に願っております。

2017/11/22 06:35 | たっけ〜 | コメント(0)

「ネットに潜む危険性について考える」[H29 №37]

 最近自殺願望の高校生を含む若者が、インターネットのコミュニティーサイト等を通じて見ず知らずの他人と知り合い、実際に会ってから殺害されるという痛ましい事件が起きています。また生徒間でもSNS(Social Network Service)と総称して呼ばれるツイッター、フェイスブック、ラインなどの通信の中でいじめや喧嘩などのトラブルが起きているのも事実です。
 インターネットは革新的な技術で人々の生活を便利にしてきた一方、その利用の仕方如何ではさまざまなトラブルや犯罪が発生しているのも事実です。
 これらの具体的な現状を認識し、トラブルや犯罪から身を守るための未然防止やモラル向上を図ることは重要となりますが、11月10日(金)に本校で宮崎県警サイバー犯罪対策課付け「大学生サイバー防犯ボランティア」を講師とする「情報モラル教室」を開催しました。
 生徒たちに年の近い大学生が実演を交えて具体的に講義してくれたこともあり、またきちんと構成された内容であったこともあり、生徒たちの理解は深まったと思えます。
 ここで記述するには臨場感はありませんが、以下に講演内容から要点を短くまとめてみましたので、気になっておられる方の参考になれば幸いです。
(1)インターネットの悪い側面
 一度発信した情報は世界中に広がり削除しようにも完全にできない(デジタルタトゥーというそうです)、必ずしも正確な情報ばかりではない、様々な情報が氾濫し過ぎている、不特定多数が利用している、悪意を持って発信している者もいるなどがあり、ネットを使用するうえでは絶えず注意しておく必要があります。
(2)サイバー犯罪(ネット上の犯罪)の現状
 例えば、使用してないにも関わらず高額なサイト利用料を請求される架空請求詐欺、知らないうちにサイトの会員とされるワンクリック詐欺、商品が届かないオークション詐欺、出会い系サイト等へ勧誘する迷惑メールなどがあります。
(3)使い方によっては自分が犯罪者となるケースがあるということ
 例えば、「友だちに悪口などを言われたので、その腹いせにその友達の名前や住所までネット上に流出させた」、「勝手に友人のメールを盗み見する」、「冗談のつもりで爆破予告や殺人予告をネット上に投稿した」などは犯罪にあたります。 
(4)一般的な危険性
 SNSについては、登録会員のみの通信で安心と思いきやそうでもなく、例えば自宅で撮った写真を投稿しただけで、写真に付加している位置情報などのデータから自宅の場所が特定されたりします。気軽にフリーのアプリをインストールした際でも、本人と特定できる氏名、生年月日、住所等の基本情報が読み取られることがあるそうです(模擬的にPCと携帯電話のやり取りの中で実演してもらいました)。
(5)正しい使い方が一番
 携帯のいじり過ぎは生活を乱す元凶と言われます。携帯依存で生活のリズムが大きく崩れてしまっている若者も多いそうです。ご家庭でのルールづくり・本人の自制が重要となってきます。ネットは正しく利活用すれば大変便利なツールです。それに情報モラルをきちんと守って自己を守り、他者にも迷惑をかけないことが肝要だろうと思います。

2017/11/15 07:38 | たっけ〜 | コメント(0)

「平成29年度本校定時制体育祭のこと」 [H29 №36]

 夜空に星が瞬くそんな時間帯に本校定時制の体育祭が開催されました(11月2日の夜のこと)。
 場所は本校体育館、開始時刻は夕方18時30分、前年度優勝の赤団(建築科)団長青木君が、高らかに選手宣誓を行い、約2時間半ほどのホットな時間が始まりました。
 ちなみに、本校定時制は機械科・電気科・建築科の3学科ですが、それぞれ白団・青団・赤団とまとまりである1学年から4学年までの学科ごとの編成となっています。
 種目は、クラス対抗リレー、団対抗リレー、団技(学科対抗綱引きと大縄跳び)、選抜による走高跳と砲丸投、障害物競争と盛りだくさんです。
 総合優勝を果たすためには、各競技で好成績を残すのは当然ですが、応援の要素も大きいです。
 応援団にはそれぞれの団にエールを送る時間を取っていましたが、先鞭を切って先ほど紹介した赤団の青木団長がとても大きなはっきりした声で「青団と白団に大きな大きなエールを送る!」と気持ちよくエールを送ると、会場全体にアドレナリンが注入されたかのように沸き立ち、競技全体も締まっていきました。
 リレー競技については、体育館の中に描いた1周が100mにも満たないミニトラックを走ることになりますが、生徒たちは全力で疾走するため、外周へ引っ張られる遠心力との戦いも強いられます。
 団技の大縄跳びは、白団が圧倒的に多くの回数飛びましたが、前日の予行では22時半頃まで残って練習していたのだそうです。
 障害物競争では、まずユラユラ揺らされているゴム製のひもの上を飛び越え、次いで半身が入るほどの布袋を履いて飛び跳ねながら前に進み、次いで自転車の車輪のフレームを棒で回しながら前に進み、次いで大きな網をくぐり、次いで吊り下げられたパンを口で加えて取ってそのまま走ってゴールするというもので、思うように動けない様に皆が笑い、そしてゴールをしっかり目指せとばかりに大きな声援が起こっているのでした。
 閉会式で、生徒たちに楽しかったか?と問いかけると多くの生徒たちが手を挙げてくれました。
 今年は例年よりも大変多くのご家族の方々、生徒の友達などが声援に訪れておられましたが、あるPTA役員の方の感想に「子どもたち一人一人の個性が出ていて普段なかなか見られない様子を見ることができて良かったです。それぞれの得意・不得意などあり、見どころもいっぱいでした。一生懸命取り組む姿や楽しみながら参加している生徒もいていい体育祭でした。」と書いていただきました。
 ちなみに総合優勝は昨年度に引き続いて赤団(建築科)、応援賞は白団(機械科)でした。

2017/11/09 07:56 | たっけ〜 | コメント(0)

「春高バレーへの夢!敗れはしたものの」 [H29 №35]

 10月28日から開幕した、通称「春高バレー大会(県予選)」、正式には「全日本バレーボール高等学校選手権大会(宮崎県大会)」において、本校バレーボール部が順調に勝ち上がり、11月3日(金)にキリシマツワブキ武道館で強豪校である都城工業高校と決勝戦を交えました。
 結果についてはすでに報道もされておりますが、セットカウント3−0でストレートに負けてしまいました。
 試合等を少し振り返ってみたいと思います。
 1回戦は延岡工業高校と、2回戦は都城東高校と、3回戦は小林西高校と、4回戦(準決勝)は日南振徳高校とそれぞれ対戦しての勝ち上がりでした。
 都城工業高校の金丸監督は2年前まで本校に在職しバレーボール部を率いており、その時の選手(現3年生選手)が敵に回るという展開で複雑な胸中ではなかったかと思います。
 両校とも、かつて本大会の全国大会に出場の経験があるライバルどおしでもありましたし、素早いコンビネーションバレーを展開するのが得意というタイプの似通ったチームどおしの戦いでもあったわけで、本校の後藤監督もやりにくい展開になるだろうと語っていました。
 決勝戦の試合については、1セットの中盤まではどちらも譲らず同点に近い展開でしたが、終盤に移ってから都城工業高校の強烈なジャンピングサーブなどにより連続で失点し徐々に突き放されていきました。
 2、3セットについても相手のその勢いは続き、1セット(19対25)、2セット(15対25)、3セット(18対25)という結果的に本校の良さが出し切れずに終えてしまいました。
 ただここに本校の応援の素晴らしさについて書いておかざるをえません。
 決勝戦は、ちょうど文化の日でもあり生徒たちの応援については特別編成せず自由参加に委ねました。
 結果的にその応援については、本校の春高バレーの決勝戦とあって、自由な立場で参加してくれた生徒は大変多く、そのほかにもサッカー部、ラグビー部、陸上部、レスリング部、バトミントン部の生徒たちも駆け付け、応援は優に300名は超えていました。
 そして何といっても、バレーボール部の保護者の会の皆さまやご家族の方々も多く、会場の半分は本校応援エリアであったわけですが、階段にまで座ったり、座りきれずに最上段で立ち見であったりと超満員の応援体制でした。
 本校の学校カラーであるオレンジの紙で作ったメガホンを全員が持ち、部活動の生徒たちが音頭をとってくれて統制のとれた中で大変大きな声で精一杯の応援ができました。
 春高バレーの決勝で敗れ、全国大会への夢は破れはしたものの、本校の生徒や保護者、職員が正に一つになれた有意義な大会でありました。

2017/11/07 07:41 | たっけ〜 | コメント(0)

「県内建設業との交流事業について」[H29 №34]

 建設業とは、土木・建設に関する工事をする業態の一つであり、工業高校からものづくりの業種に就職する際に製造業と二分するものです。
 建設業は、大きく分けると「土木」業と「建築」業に区分され、その内容には大きな違いがあります。
 土木業は、道路・トンネル・橋の整備や建造、河川改修など私たちが生活するために必要な生活基盤を整備する公共工事として発注される工事(インフラ整備)を担います。
 建築業は、戸建て住宅・学校・病院・オフィス・工場などの建物を建築する工事を担います。
 県内工業高校には、本校も含めて上記のような業種に就職するための建築科及び土木科が設置されており、これらの業種を束ねる協会とは密な連携関係をとらせていただいています。
 例えば、宮崎県内の建設業者が組織する団体であり、建設業を技術的、経済的及び社会的に向上させ、建設業の健全なる発展を図っている「宮崎県建設業協会」からは、「建設現場見学会」と言って、県内すべての建築科及び土木科の1年生全員を土木工事や建設工事のいわゆる生の現場を見学する勉強会を開催していただいています。
 見学会に出発する前には、工事そのものの説明に加え、現在の建設業や土木業の現状、仕事のやりがいなどの講義もあり、生徒たちはかなり興味をもって参加させていただいています。
 次いで、県内に本社を置く主として建築を業とした会員で組織する「宮崎県建築協会」や、建築士の業務の進歩改善と建築士の品位の保持・向上を図り、建築文化の進展に寄与することを目的とする「宮崎県建築士会」からは、2年生の計画的かつ有効なインターンシップ(就業体験)に協力をいただいています。
 ちなみに本校の建築科のインターンシップは、この10月17日から20日にかけての4日間にかけてこれらの会員事業所(工事現場や設計事務所)で行われました。
 生徒たちは、現場管理の仕方・内容、施工図の読み方など実際の工事現場ならではの実践的な仕事内容に触れ、専門の仕事に興味関心をより深めていきます。
 生徒の感想文にも「普段の授業では学べない体験であり楽しかった」、「これらの体験を参考にしながら将来の自分の進路を考えていきたい」などとあります。
 現在、建設業界は「人出不足」状態にあり、生徒と建設業界がこのような連携を深めていくことで、多くの生徒たちが県内企業で働くことに目を向けてくれることが望まれています。

2017/11/01 07:34 | たっけ〜 | コメント(0)

「全国産業教育フェア及びロボット競技大会秋田大会について」[H29 №33]

 高校において産業教育を担う専門学科として農業、工業、商業、水産、家庭、看護、情報、福祉の8学科がありますが、これに加えて総合学科、特別支援学校、さらに中学校の技術・家庭までの生徒たちをカバーする全国規模の「産業教育フェア」と呼ばれる大会が10月21日(土)及び22日(日)に秋田市内の様々な施設で開催されました。
 大会の目的は端的に言うと「専門高校等での学習成果を発表し、その教育内容の魅力を広く発信すること」にあり、日本はもとより世界で活躍する産業界の人材育成および産業教育の発展に寄与するところにあります。
 大会では専門的な様々なイベントが開催され、その中には全国高等学校ロボット競技大会もあり、視察・応援等してまいりましたので、いくつか掻いつまんで以下に紹介してみましょう。
 『作品展示コーナー』:全国の専門高校や特別支援学校の実習・課題研究等で製作した優秀な作品が並び圧巻でした。
 『販売・体験・実演コーナー』:例えば商業高校が開発を手掛けたクッキーなどの加工食品、農業高校の農産物などの販売、実習体験(りんごの倒木でアイスクリームスプーンを作成するなどという体験)などがありました。
 『研究発表、意見・体験発表大会』:専門高校等で日頃の学習で体験したり、研究の成果を挙げたものをプレゼンする大会です。
 『高校生カフェ』:特別支援学校の生徒による授業等で習得した接客サービス技能の成果を披露する喫茶コーナーです。
 『白熱トーク』:高校生と企業関係者によるパネルディスカッションです。
 『各種コンテスト』:フラワーアレンジメント、ファッションデザイン、AIプログラミング、高校生ツアープランニング、高校生介護技術等の全国コンテストがありました。
 『第25回高等学校ロボット競技』:工業学科を中心とした生徒による自作ロボット競技で、本ブログ8月23日付け№24において本県の代表を選ぶ大会として「平成29年度宮崎県大会」のことを紹介しております。
 秋田県ルールに基づく本大会には、宮崎県勢5台(佐土原高校2台、小林秀峰高校2台、本校1台)が県大会上位としてエントリーしました。
 全国から92台がエントリーされ、本校(「生産テム」号)は一次予選を23位と割と良い成績で勝ち上がりましたが、その後決勝では操作ミスもあり苦戦しました。
 ちなみに、佐土原の2台はもっと好成績で一次予選を通過し、「佐高メカホエール」号がみごと準優勝となりました(新潟工業高校マシーンと決勝戦)。
 本校はかつて第11回(北海道)大会において優勝するなど、本県勢は絶えず成績上位に食い込んできましたが、今回の佐土原高校の快挙は久々のうれしい出来事でした。
 このことは他の工業高校にも刺激を与え、多くの生徒たちがチャレンジしてきてくれるものと思います。
 ロボットに打ち込む生徒たちのいわば「ロボット甲子園」はこのような形で幕を閉じました。

2017/10/25 07:34 | たっけ〜 | コメント(0)

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